Column 技術・業界コラム
2026.09.22
工場で使用される圧縮空気は、製造設備を動かす重要なエネルギーです。しかし、配管の継手やバルブ、ホースなどから発生するエア漏れは目に見えず、周囲の騒音に紛れて気づきにくいという課題があります。
こうしたエア漏れを、より手軽に「見える化」できる最新機材が、Fluke iSee™ モバイル超音波カメラ「ii01」です。スマートフォンに直接接続して使用できる、ポケットサイズの超音波カメラです。
協和機工はFluke製品を幅広く取り扱う総合店として、ii01の導入相談・販売に対応しています。
ii01は、AndroidまたはHarmonyOSを搭載したスマートフォンのUSB Type-C端子に直接接続して使用します。機器本体の充電や電源投入は不要で、専用アプリを起動すれば検査を始められます。
16個の高精度MEMSセンサーとFluke独自のSoundMap™技術により、人の耳では聞き取りにくい超音波をスマートフォン画面上に画像として重ねて表示します。音が発生している方向を視覚的に確認できるため、騒音のある工場でもエア漏れ箇所を探しやすくなります。
主な仕様は次のとおりです。
リーク検知モードでは、エア漏れの検知に適した40kHz付近へ周波数帯を固定できます。音源中心点のdB値もリアルタイム表示されるため、点検担当者が現場で判断し、画像や動画を保全担当者へすぐ共有できます。

Fluke ii01を使用したエア漏れ点検のイメージii01の大きな魅力は、必要なときにポケットから取り出し、スマートフォンへ接続してすぐに確認できることです。
例えば、次のような使い方が考えられます。
従来、超音波カメラは専門部署が使用する大型機材という印象がありました。ii01は50gという軽さとシンプルな操作性により、エア漏れ点検を現場の日常業務へ取り入れやすくした製品といえます。
Flukeの超音波カメラは、機種によって想定される用途や性能が異なります。ii01は、スマートフォンに接続して手軽に使用できるエントリーモデルです。日常巡回や気になる箇所の確認など、「まずエア漏れ点検を始めたい」というお客様に適しています。
一方、工場全体を対象とする本格的なエア漏れ検査にはii1020C、リーク検知に加えて部分放電や回転機械の異常検出まで行いたい場合にはii915など、目的に応じた上位機種があります。
ii01・ii1020C・ii915の違いと選び方は、次回の比較記事で詳しくご紹介します。

協和機工による本格的なエア漏れ検査のイメージ協和機工のエア漏れ検査サービスでは、ii01は使用していません。ii01は、お客様が日常点検に手軽に使える製品として販売する機種です。
一方、協和機工の検査サービスは、工場全体を対象に本格的な検査を行い、どれだけの圧縮空気が失われているか、どこから修理すれば効果が高いかを判断できるようにするものです。用途に応じた高性能な検査機材を使用し、漏れ量や運転条件を含めて評価します。
協和機工のエア漏れ検査サービスでは、検出した漏れについて次の項目を数値化し、報告書として提出しています。
したがって、ii01の販売と専門検査サービスは競合するものではありません。
お客様がii01で日常的に点検し、必要に応じて協和機工の検査サービスで工場全体を本格的に調査・数値化する。
この組み合わせにより、漏れを早期に発見しながら、修理の優先順位や省エネ効果を経営判断に使える形で把握できます。
エア漏れは、一度修理すれば終わりではありません。設備の振動、ホースの劣化、継手の緩み、設備変更などによって、新たな漏れが発生します。
重要なのは、単発の点検ではなく、次の流れを継続することです。
このサイクルを作ることで、圧縮空気の無駄を減らし、電気料金とCO₂排出量の削減につなげられます。
協和機工はFLUKE製品の総合店として、Fluke iSee™ ii01の販売だけでなく、お客様の工場規模や点検目的に応じた機種選定、操作方法のご説明、購入後のサポート、エア漏れ検査サービスまで対応します。全国からご相談いただけます。
「まずは自社で日常点検を始めたい」「工場全体の漏れ損失を数値で把握したい」「どのFluke製品が適しているか相談したい」といったご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
※納期は在庫状況やメーカーの供給状況によって変動する場合があります。
※記事内の使用場面画像は、製品の使用方法を示すイメージです。
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