チューブリークテスター

Tube Leak Tester

取り扱いメーカー

製品名

  • G-160 チューブテスター

熱交換器やエアフィンクーラー(AFC)のチューブリーク(ピンホールによる漏洩)をテストする工具です。短時間でリークしているチューブ(管)を把握することできる為、熱交換器のメンテナンスの効率を向上させることができます。

テスターの仕組み

テスターは2つのガンタイプの機器です。一方はエアコンプレッサなど、エアーの供給源に接続します。もう一方は単体で用います。

チューブの入口と出口に双方のチューブを設置し、エアー供給源に接続されている方から圧縮空気を送り込みます。テスターには空気圧力計が付いており、その圧力計の数値を見ながら気密が保たれているのかを確認することで、該当チューブにリークが有るか無いかを把握します。

1つあたりにかかる検査時間は、約10秒。手早く破損個所の把握をすることができます。

このように、テストをするチューブに差し込んで使用をします。反対側には、テスターのもう片方を設置しておきます。

コンプレッサからエアを挿入し、チューブ内で圧力が維持できているかで気密性が有るかを確認していきます。問題なければ、この写真のように管内圧力が落ちることなく表示されます。

意図的に配管に穴をあけリークする状況をつくり出しています。当社では、熱交換器を自社で保有しており、各種工具の研修や動作確認で使用しています。

ご覧の通り、リークしているチューブでは管内圧力を維持することができなく、スグにメーターの数値が落ちていってしまいます。

実際の使用方法をご紹介します!


熱交換器メンテナンスの手順

多管式熱交換器やエアフィンクーラーのように熱交換をする機器は、多数の管に熱媒体を通し、熱交換をすることで生産ラインに熱を供給しています。この熱源を供給する部分は、稼働部品のない静的機械ではあるものの、長期間の連続運転によって、各部品を徐々に劣化させていっています。

特に、酸性の強い流体が流れている場合や、曲がりがある管などは、劣化が進みやすい傾向にあります(予め肉厚を厚めにするなどの対策は講じているものの、長年の運転によって摩耗することは十分にあります)

また、それら設備の大半は高圧や毒性の強い熱媒体を用いている場合が多く、小さなピンホールの発生でも重大な事故につながる場合や、生産における要件を満たせなくなるといったリスクもあります。

定期メンテナンスにおけるポイントは検査工程

化学プラントでは、その機械ごとに定期的な修繕を行い、劣化部分がないことを確認します。前述の通り、高圧の熱媒体を使用している場合は、第一種高圧容器、第二種高圧容器に該当し、定期修理の最終工程における検査が義務付けられています。

短期間に一気に行う定期修理において、重要となる一つの関門がこの検査工程です。

特に第一種高圧容器の場合、この検査は検査機関(厚生労働大臣の登録を受けて製造時等検査を行う者)が行う事が求められており、この検査日はあらかじめ指定した日から前後に移動させることが原則できません。

したがって、この検査工程の日取りをあらかじめ定め、定期修理は工程を設定していくことが必要となっていきます。

検査工程に向けて余裕のある工程組みとテスターの重要性

この検査工程に向けて余裕のある工程を組む上で、工数を取る工程の一つにあるのがチューブのリークチェックです。

熱交換器の圧力状況や、ケース内に熱媒体が漏洩しているかをあらかじめ把握。漏れている場合は、チューブに破損があることは明確となるのですが、そのチューブを特定する作業に非常に多くの手間を要します。

過去は、チューブを束ねたチューブバンドル(T/B)のリークチェックを行う場合、T/Bをシェル内に挿入しシェル側に圧を張るか、もしくは、テストリングを用いてシェルカバーを付け、チューブ側に圧を張り、リーク箇所を特定していたのですが、その準備やリークしているチューブの特定までに多くの時間を要します。また、ピンホールなどが1つのチューブで起きているかまでは都度把握していく他になく、リークの原因追求までに多くの工数を要します。

そこで、より効率的なリーク把握の手法として用いる工具として開発されたのが「チューブリークテスター」です。
このチューブリークテスターは、T/B単体で、チューブ1本ずつの漏れをテストできます。
以前のように、再度T/Bをシェルに挿入したり、テストリングを用いて、カバーをつけたりする作業が必要なくなります。

協和機工は熱交換器メンテナンスのプロフェッショナルです

当社は、このチューブテスターに限らず、熱交換器のメンテナンスに必要な様々な海外製の特殊工具を保有し、効率性・安全性を高めた工事を行っています。

高圧・高温の状況に長時間ある機械の金属は、その性質も変わっており、予想していないような状況になっている場合もあります。例えば、固着してしまいナットが緩まない、チューブバンドルの引き抜きが金属の癒着によりできなくなっているなど。そのような場合、当社では様々な特殊工具を用いることで対応していくことが可能です。

様々な現場で培った技術・ノウハウをもって、工事に臨んでいます。

当社施工実績

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