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Column 技術・業界コラム
2024.10.15

太陽光発電の活用を考えている事業者の方にとって、気になるのが導入するメリットでしょう。
例年の猛暑の影響で、工場や倉庫といった施設の屋根に降り注ぐ太陽光は、確かに貴重なエネルギーです。工場や倉庫の屋根は一般家庭より広く、パネルの設置にも向いています。
そこで、工場や倉庫の屋根に太陽光発電を導入するメリットや注意点を解説します。
工場や倉庫の屋根に太陽光発電を設置するメリットは下記になります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
太陽光発電を導入すると、お昼の太陽光によって発電された電力は、自家用消費が可能です。電気料金は1kWhあたりの容量で計算されますが、電力会社から購入するよりも削減することができます。
電気料金は燃料価格の高騰や国内の供給不足などの背景から値上げせざるを得ない状況にあり、工場や倉庫にかかるコストにも影響を及ぼしているのが現状です。この背景からも、太陽光発電における電気料金の経費削減は大きなメリットでしょう。
また、FIT事業として、契約開始から20年間(対象は出力10kW以上)は再生可能エネルギーを事業者に売却して利益を得ることも可能です。
FIT事業には発電量50kW未満の「低圧」、50kW以上の「高圧」、2000kW以上の「特別高圧」という3つの区分があります。ちなみにwpは最高出力の意味です。
太陽光発電に用いられる太陽光パネル(ソーラーパネル・太陽電池)は電気代の削減だけでなく、直射日光を遮断するのも役割の一つです。
屋根は太陽光の厳しい日差しを受けて、温度がかなり上昇します。熱が室内にこもってしまい、余計に空調設備をフル稼働させないといけない状況になるでしょう。
特に夏場の猛暑によりエアコンをフル稼働させる時間も長くなり、電力使用が大きくなりますが、工場や倉庫で働く作業者の熱中症も懸念されるため、温度設定を上げることも難しいのが現状です。
太陽光パネルを設置することで、日差しを遮り遮熱効果が得られるので、屋根の表面温度の上昇を防げます。この効果で夏は涼しく、冬は逆に温かい環境を作ることが可能です。
太陽光発電は温室効果ガスを排出しないので、クリーンな再生可能エネルギーとなります。
太陽光発電は環境に優しく、CO2削減による脱炭素経営の推進が実現可能です。これによってゼロエミッション活動に貢献していますし、企業価値を高めています。
SDGs(持続可能な開発目標)やCSR(企業の社会的責任)活動の一環にもなりますので、社外的な評価を安定して得やすいのもメリットです。
工場や倉庫の屋根への太陽光発電の導入には国や自治体からの補助金、固定資産税の軽減などが提供されていることがあります。
設備投資にかかる融資も扱っているので、初期投資を抑えられるメリットがあるでしょう。ただし、どの施策も登録や申し込みの期限があるので注意が必要です。
大企業や中小企業といった、企業規模によっても申し込める制度に違いがあるため、自治体や商工会議所に相談してみましょう。
太陽光パネルは地域ごとに景観規制や耐震性の確保といった基準が異なり、専門の事業者に相談しておくことが重要です。
地震や台風、ゲリラ豪雨による落雷など、局地的な災害が起きると停電に見舞われてしまい、電力の供給が停止する事例も報道でよく見かけます。
自然災害の被害が軽微だったとしても、電力の供給不足が起きることはあるでしょう。そのため、太陽光発電によるエネルギーの自給自足ができていると、思わぬ非常時にも事業継続が可能です。
冷蔵・冷凍設備が常時必要な倉庫では、電力の供給が停止すると商品に深刻なダメージを負うことにつながるため、太陽光発電には大きなメリットがあります。
太陽光パネルの設置には広いスペースが必要になるため、地面だとなかなかスペースが確保できない事業者も少なくありません。とはいえ、新たに太陽光発電用の土地を所有するのもコストと見合わないケースがあるでしょう。
その点、工場や倉庫の屋根は面積も広く、太陽光パネルの設置に十分なスペースを確保できます。
地面への設置と比較しても、普段のスペースを直接有効活用できるのは土地の利用コストを考えても大きなメリットです。
工場や倉庫での太陽光発電のメリットを紹介してきました。太陽光発電は、多くの事業者に注目されています。
そこで、実際に導入が拡大している背景とは何なのかを見ていきましょう。
工場や倉庫だけでなく、多くの企業にとって電気料金の高騰は頭痛の種です。
燃料価格が高騰している背景もありますが、これは電力のエネルギーだけでなく、工場や倉庫の材料費や物流費などにも多大な影響を及ぼしています。
自社に関連する原材料も高騰しているのに加えて、光熱費のコスト増大は経営を圧迫させる要因です。そのため、コスト削減のために太陽光発電に切り替える企業が増えています。
自家発電によって長期的なエネルギーコストを削減することが可能となるでしょう。
太陽光発電は技術の進歩を受けて、太陽光パネルの製造コストが下がっています。
シリコンパネルの価格も安価です。効率よい発電システムの構築により、太陽光発電の導入コストも減少しています。
企業の投資回収期間が大幅に短縮されたことにより、新たに土地を取得しなくてもよくなり、工場や倉庫の面積の広い屋根に太陽光発電が導入されやすくなりました。
世界中で環境問題への意識が高まる中、企業にとって再生エネルギーを活用するのは必要性の高い要素です。
太陽光発電は温室効果ガスの削減につながり、持続可能な環境保護の取り組みに貢献できます。
工場や倉庫の屋根に太陽光パネルを設置すれば、環境問題に真摯に取り組んで社会的責任を果たしていることをアピールできるでしょう。
企業としてのブランド価値を向上させられる上に、顧客からの信頼性を高めることにもつながります。
地震や台風の影響で大規模停電になると、電力会社からの供給停止が長期化し、通常業務に支障をきたしてしまいます。
異常気象が多い昨今において、豪雨による河川の氾濫や土砂災害なども珍しくなく、常に停電への備えは重要です。
太陽光発電を設置していると、昼間に発電することで最低限の電力をカバーできます。
温度管理が必要な機械や商品への電力供給は特に大事です。災害時でも業務が止まらない企業は、取引先も安心できるので信頼性が高まります。
自然災害などが発生した際、自家発電機能があれば電力の供給ができることから、事業を継続できる体制が確保できるでしょう。このBCP(事業継続計画)対策には国も力を入れており、中小企業庁でも緊急事態を切り抜ける施策として推奨しています。
身近に自然災害が起きると、どうしても事業資産に影響が及びますが、これを最小限に留められる太陽光発電は非常に有用です。
また、夜間にエネルギーが必要な倉庫などにも蓄電池として活用可能です。近隣地域への電力供給の提案ができることから、インフラ面で素早い復旧にも対応できるでしょう。
倉庫の屋根に太陽光発電を設置するには下記の注意点があります。
すぐに導入すればよいとは限りませんので、それぞれの注意点を見ていきましょう。
倉庫の屋根には荷重による耐震基準があるので、設置方法が難しい場合があります。
築年数の古い建物の場合だと、パネルの重みによって屋根に負担がかかり過ぎることもあるため、気軽に選択するのは危険です。
降雪量の多い地域だと、冬の間は屋根に重みが増しているため、雪の影響も考慮しないといけません。
また、周辺の建物の高さや屋根の向きなど、倉庫の立地条件によっては太陽光パネルの施工が適していない場合もあるでしょう。
建築された当初には太陽光発電の概念がなかった可能性があります。まずは実績のある専門業者へ相談してみてください。
太陽光システムの導入には初期コストがかかります。技術の進歩で年々コストは下がってはいるものの、決して安い買い物ではありません。
太陽光パネルだけではなく、足場や架台、工事費用、インバーターなど、導入する規模によって初期費用は異なります。設計段階の初期投資で導入するのを見送る事業者も少なくないでしょう。
デメリットは当然あるものの、太陽光発電には国や自治体の補助金や税制優遇措置を活用できるため、初期投資を抑えることも可能です。
導入する規模からどれだけの期間で償却できるのか、しっかり資料でシミュレーションして比較検討するようにしましょう。
太陽光発電はメンテナンスがそれほど必要ないとされています。とはいえ、長期間にわたって運用するため、普段から定期的なメンテナンスは必要です。
発電効率が低減しないよう屋根にあるパネルの清掃は重要ですが、場所的にも簡単に点検できるものではありません。
専門業者に依頼すると定期的なメンテナンス費用がかかります。太陽光発電設備にはランニングコストも考慮するようにしましょう。
工場や倉庫の屋根に太陽光発電を導入するメリットや注意点を解説してきました。
初期投資やランニングコストはかかるものの、電気料金の削減や環境面での社会的貢献、災害時の事業継続など、さまざまなメリットがあります。
屋根というスペースを有効活用できて、夏は涼しく冬は暖かいというのは従業員にとってもプラスになるでしょう。ここで紹介した内容を基に検討してみてはいかがでしょうか。
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