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高温エリアでも安全検査!1時間で12箇所の漏れ検知と年間20万円のコスト削減

2025.05.13

今回紹介するのは、山口県の自動車工場のエア漏れ検査事例です。

自動車工場では、圧縮エアの漏れが電力消費やCO₂排出量の増加を招き、見過ごせないコストロスにつながります。一方で、高温設備や高所配管が多く、稼働中の検査には安全性と精度の両立が求められます。

本事例では、FLUKE社製の超音波カメラを活用し、非接触かつ工場稼働中に12箇所のエア漏れを特定。わずか1時間の検査で、年間20万円超の損失削減が見込まれる成果となりました。

現場のリアルな改善事例として、ぜひご覧ください。

お客様情報

  • 業種:自動車関連
  • 所在地:山口県
  • 測定対象面積:約5,000m3
  • 年間稼働時間:6,852時間
  • 1時間あたりの電気使用料金:26.9円/kWh

検査結果

今回の検査は、「お試しプラン(1時間)」をご利用いただいたものです。短時間の調査ながら、合計12箇所のエア漏れを発見することができました。

検査概要

  • 検査所要日数:1時間
  • 漏れ箇所数:12箇所
  • 漏れ量合計:103.7L/min
  • 年間損失合計:202,516円
  • 年間推定CO2排出量:3,506kg/年

高温エリアでも安全に漏れ検知できる超音波カメラの強み

本工場では、熱を持つ装置や高温配管が多数稼働しており、近づくことができないため、通常の方法では検査が困難な環境でした。

しかし、当社が使用しているFLUKE社製の超音波カメラは、ズーム機能や高感度センサーにより、離れた場所からでも正確な漏れ位置を特定することが可能です。

作業員が近づけないような高所や危険エリアでも、安全な場所から漏れの有無を確認できるため、作業者の安全確保と効率的な検査が両立できました。

写真:実際の検査画面

わずか1時間で12箇所の漏れを特定

お試しプランとして実施したたった1時間の検査にも関わらず、12箇所のエア漏れを検出できたことは大きな成果でした。

FLUKE社の超音波カメラは、エア漏れによって発生する超音波をリアルタイムで画像化します。

検査対象範囲全体をスキャンし、漏れの疑いがある箇所を画面上で色分けして表示。一目で問題個所がわかるため、調査時間が大幅に短縮されます。

従来のような「音を聞き取る」「石鹸水をかける」といった方法では不可能だったスピードと精度を実現できるのです。

写真:実際の検査画面

漏れ箇所を損失金額順に並べたレポートで効率的な修繕が可能に

当社のエア漏れ検査サービスでは、検査結果をもとに各漏れ箇所の漏れ量・損失金額を明記したレポートをご提供しています。特に、漏れ箇所を損失金額順に並べることで、修繕の優先順位づけが容易になり、限られた予算や時間の中で最大の効果を得ることが可能です。このアプローチは、お客様からも「効率的な修繕計画が立てられる」と好評をいただいております。

画像:実際の検査レポート

まとめ

今回の事例では、わずか1時間の調査で年間約20万円の損失と3.5トン超のCO₂排出を見える化することができました。

当社のエア漏れ検査サービスでは、検査結果をもとに各漏れ箇所の漏れ量・損失金額を明記したレポートをご提供しています。

そのため、修繕の優先順位づけやメンテナンス計画の策定にもご活用いただけます。

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