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年間約400万円のコストカット!話し声が聞こえない騒音下でも複数のエア漏れを検知した事例

2025.06.10

工場に大きな音はつきものです。人の話し声が聞こえないくらいの騒音があることも珍しくありません。
工場稼働中は、騒音のためにエア漏れを見つけることが困難です。騒音のためにエア漏れ箇所に「あたり」をつけることが難しいためです。

そのようなときに役立つのが、超音波カメラによるエア漏れ検査です。今回紹介する事例では、話し声が聞こえないほどの大騒音下で、63箇所のエア漏れを発見し、年間約400万円のコストカットに成功した事例です。騒音下でのエア漏れ検査に興味のある方は、ぜひご覧ください。

お客様情報

  • 業種:ガーデンエクステリア製造
  • 所在地:愛知県
  • 測定対象面積:約6,000m3
  • 年間稼働時間:7,800時間
  • 1時間あたりの電気使用料金:25.6円/kWh

検査結果

検査結果を説明します。今回の現場では、1日(8時間)の検査を実施しました。

検査概要

  • 検査所要日数:1日(8 時間)
  • 漏れ箇所数:63箇所
  • 漏れ量合計:1,839.6L/min
  • 年間損失合計:3,891,881円
  • 年間推定CO2排出量:70,814kg/年

騒音の中でも「漏れ」を逃さない、超音波カメラの強み

ガーデンエクステリア製造工場では、プレス機やシャーリングマシンなどの金属加工機器、サンダーやグラインダーによる研磨音・火花音など、さまざまな音が鳴り続けています。コンプレッサーの作動音も、騒音のひとつです。

このような騒音環境下では、耳で聞いてエア漏れを探す従来の方法では限界があり、漏れの見逃しにつながることも少なくありません。

そこで有効なのが、超音波カメラを使ったエア漏れ検査です。

超音波カメラは、人の耳には聞こえない高周波の音(超音波)を検知し、漏れの位置を画面上に色で可視化してくれます。当社が使っているFLUKE社の超音波カメラは、周囲の騒音を自動でフィルタリングし、エア漏れの周波数だけを抽出する機能を備えているため、機械がフル稼働している状態でも正確な検査が可能です。

また、検査は非接触で行えるため、設備を止めずに作業中の現場でも安全に実施できるのも大きなメリット。

ガーデンエクステリア製造のように大型設備が多く、音が絶えない工場では、超音波カメラを使った検査は見えないムダを「見える化」し、効率的な修繕と省エネにつなげるための有効な手段といえるでしょう。

写真:実際の検査画面

「どこから直すべきか」がすぐに分かる損失金額順レポート

協和機工が提供するエア漏れ検査サービスでは、検出した漏れ箇所ごとに年間の金銭的損失を算出し、それを大きい順に整理したレポートをご提出しています。

このレポートによって、修繕の優先順位を明確に把握できるため、予算や作業時間に限りがある中でも、効率的な対策を立てることが可能です。

実際に、当社の報告書を活用して「まずは損失の大きい箇所から対応を進める」といった判断をされるお客様が多く、コスト削減効果の最大化に役立っています。

画像:実際の検査レポート

まとめ

工場で大きな音が鳴っていると、エア漏れの音は、まず聞こえません。

しかし、エアが少しずつ漏れているだけでも、1年たてば何十万、何百万円というムダになってしまうこともあります。

今回のガーデンエクステリア製造工場のように、大きな騒音の中でも超音波カメラを使えば、見えない漏れを「見える化」し、確実に発見することができます。

1日で63箇所の漏れを特定し、年間約400万円の損失を削減できたこの事例は、騒音環境下の工場における省エネ対策のよい事例です。

「工場の音が大きくて漏れがわからない」「できるだけ止めずに検査したい」とお考えの方は、ぜひ一度、協和機工のエア漏れ検査をご検討ください。見えないムダを確実に減らすお手伝いをいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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