食品機器製造工場におけるエア・アルゴン・窒素漏れ診断

食品機器の製造などを行う工場にて、エア漏れ(アルゴンと窒素含む)診断を行いました。

 

お客様情報

  • 業種:食品機器製造工場
  • 測定対象面積:14,000㎥
  • 年間稼働時間:8,760時間
  • 電気使用料金:27円/k kWh
  • 1000Lあたりの単価(アルゴン、窒素):398.16円/1,000L、177.44円/1,000L

ご要望いただいた背景

元々コンプレッサーの電気代が気になっており、体感的にも工場内で多くのエア漏れがあることは感じておりました。世界的な脱炭素の流れもあり、エア漏れ箇所の特定と数値化することでコンプレッサーの省エネに繋げたいというご意向で、発注して下さいました。


漏れ箇所の写真

補足:お客様の予想通り、大きな板金加工機や溶接機近辺からの強いエア漏れ箇所が多数見つかりました。
一方でレギュレーターやタンクからの微量(0.1L/min程度)のアルゴン、窒素漏れを検知し、これにはお客様も驚いていました。ガス漏れは少ない漏れ量でもコストが膨らむ傾向があるので、気は配っていましたが、1万㎡以上ある工場かつ五感では感じづらい微量漏れだったため、自身では見つけきれなかったとのことです。


診断結果概要

  • 気体の種類:エア、アルゴン、窒素
  • 検査所要日数・時間:1日(8時間)
  • 漏れ箇所数(エア、アルゴン、窒素):93箇所、1箇所、2 箇所
  • 漏れ量合計(エア、アルゴン、窒素):1,241.9L/min、2.1L/min、14.2L/min
  • 年間損失金額(エア、アルゴン、窒素):2,304,490円、434,878円、1,491,782 円
  • 漏れによるCO2排出量:53,625.9kg/年

検査の様子・コメント

エア漏れ検査1日(8時間)の結果、93ヵ所のエア漏れ、2カ所の窒素漏れ、1ヵ所のアルゴンガス漏れの検知に成功しました。工場稼働は平日の日中のみですが、コンプレッサーは常に待機状態にしているため、エア漏れによるコンプレッサーの無駄な稼働が起きており、大きな損失となっていました。

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